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ベースボールクリニックbaseball clinic

ベースボール・クリニック(特集)「1年生投手の指導」に
当社ピークパフォーマンスが推奨するトレーニング方法が紹介されました。

3ヶ月間は基礎体力を上げるトレーニングに専念させたい

入部してきたらまずは体の状態をチェックする

同じ年頃の新入生の投手指導でも、思いのほか個人別の体力差がついていますので、それぞれに合ったトレーニングを考えて行なわなければなりません。
「故障をしないために」という考え方からすれば、まず当社のフィジカルテストをお勧めします。スピード、アジリティ(敏捷性)、捻りパワー、下半身パワー、スタミナ、筋力の6項目について測定値を出し、入学段階で選手個別のアプローチを取り組みましょう。
選手本人にすれば取り組むべき課題が明確になり、意欲につながります。

柔軟性のチェックもおすすめします。
特に投手であれば肩甲骨(肩回り)の柔軟性の良さは腕の振りや球キレに関係してきますし、悪いとやはり故障につながりやすい。
柔軟性はトレーニングで十分アップしますので、始めの段階で十分説明して指導に取り組んでいくことが大事です。

暑くなる前に長距離を走らせて体力を付ける

投手の場合、6月頃の早い段階で実践登板が求められる場合が少なくないでしょう。
ただ、体の面から言えば、3ヶ月は体力づくりに専念してほしいと思われます。
中学時代にしっかり走りこみなどで練習を積んできた選手などは別として、あくまで4~6月は走りこみ中心の基礎体力の強化時期と考えてほしいものです。

初期段階では30分以上、長くて1時間程度走れる体力を付けることが目安です。
暑さも厳しくなる6、7月には熱中症の問題も出てくるので、その前の2ヵ月間でしっかりと長い距離を走り、暑さが増してくるころには短距離の20~30mダッシュ系へ移行させ、スタミナ強化と球のスピード、キレの強化をバランス良く行なうことが必要です。
単に走るだけではなくきれいなフォームで走る意識づけも大事です。
走ることと投げることの関連付けで、きついランニングにも選手が前向きに取り組んでいけるでしょう。

投手の能力を左右する股関節の柔軟性向上を

腹筋や背筋の基礎体力の向上では、角度の浅い・深い、または早い・遅いなどのバリエーションを付けた屈伸運動で行なうことが大事です。
当社では無駄のないしなやか動き、フィールディングの上達や投球フォームの中の一瞬のタメにも好影響があると考えられる、バランス・リズム・変換・反応・識別・定位連結といった「コーディネーショントレーニング」も指導の中に入れています。

また、投手指導で特に意識してほしいのは股関節です。
ウォーミングウアップ・クールダウンの中に柔軟性をアップさせるメニューを入れて行なうといいでしょう。
右投手なら左の股関節の外旋の動きが腰のキレとなり、腕が振れることにつながります。
足を上げて投球フォームに入るとき、右股関節にしっかり「乗る」感覚を意識し、投げると同時に左股関節の上に重心を移す。投球におけるこの股関節に「乗る」感覚は、体重移動のとき「はまる」といった体感で覚えることができ、「はまる」ポジションをつかめば、フォームが躍動感あふれるものになり、球のキレ、スピードも変わってくるでしょう。

激しい練習で栄養不足にならないように注意

最近、当社では実際のフォームを映像に撮り、選手の指導に役立たせてもらっています。フォーム上の欠点が見つかっても原因がどこにあるかを探り、筋力不足やバランスの悪さが原因であればエクササイズを整えるための手技療法を行なうなど、指導者の方はトータルで見る目を持ってもらいたいと思います。
また、具チューブ、軽量アレイなどを使った「インナーマスッルの強化」を肩の中の筋肉を意識してゆっくり行なってください。この意識付けも初期段階での指導には大事です。

通常一日三食の食事で一人3,000~4,000㌔㌍程度ですが、野球の練習ではその倍の消耗も考えられます。たんぱく質不足から筋肉の生成が阻害され故障の原因にもつながる場合があります。毎日の食事だけでそれだけのカロリーを摂取するのは難しいので、プロテインなどの栄養補助食品などで補うことも必要です。

監督の目は4月となれば当然メンバーの方に向けられますので、投手だけではなく、一年生のトレーニングをしっかり見られる人を置いてほしいものです。この時期一律のメニューやノルマ的なトレーニングではなく、個々の指導ができてこそ本当の意味でのチーム強化のにつながります。

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